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プライマリケアで一生使える耳鼻咽喉科診療

「耳鼻科に強い総合医」をめざす先生方へ

定価:4,860円
(本体4,500円+税)

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著: 高橋優二(社会医療法人春回会 井上病院・総合内科部長)
梅木 寛(国立病院機構 嬉野医療センター・耳鼻咽喉科医長)
宮﨑浩充(仙塩利府病院・耳鼻咽喉科部長)
宗 謙次(北九州総合病院・耳鼻咽喉科副部長)
桂 資泰(国立病院機構 嬉野医療センター・耳鼻咽喉科医長)
判型: B5判
頁数: 202頁
装丁: カラー
発行日: 2017年03月25日
ISBN: 978-4-7849-4595-5
版数: -
付録: -
  • 鼻副鼻腔炎、扁桃炎、中耳炎、めまい、難聴といったありふれた疾患でも、プライマリケア医が意外と知らない事項があります。
  • 遭遇頻度の高い50疾患を取り上げ、どこまで治療すべきか、緊急性の判断をどうするのか、どの時点で耳鼻咽喉科医に紹介するべきなのか、転送までに何をすべきか、紹介できない時にはどんな対応が可能なのかをまとめました。
  • 家庭医、総合医、ER型救急医など、横断的診療をされる先生方にとって必携の一冊です。

[疾患編] プライマリケアでよく出会う耳鼻咽喉疾患50
[Q&A編] 耳鼻科医がプライマリケア医からよく訊かれる質問30
[資料編] 耳鼻科で使用される略語、耳鼻科で使用される点耳薬・点鼻薬


診療科: 総合診療

目次

序章 ◉ 症状からの鑑別フローチャート
耳が痛い
耳が聞こえない
鼻水が出る
顔が痛い
においがしない
味がわからない
のどが痛い
あご、耳下部が腫れた
首が腫れた
めまいがする
顔が動かない

第1章 ◉ プライマリケアでよく出会う耳疾患
耳鏡の持ち方・使い方
鼓膜所見の見方・書き方
急性中耳炎
滲出性中耳炎
慢性中耳炎
真珠腫性中耳炎
耳垢
耳かき外傷
外耳道異物
耳介血腫
難聴の種類、検査法
加齢性難聴
補聴器
突発性難聴
外リンパ瘻
騒音性難聴

第2章 ◉ プライマリケアでよく出会う鼻疾患
鼻鏡の持ち方・使い方
鼻内所見の見方・書き方
アレルギー性鼻炎
鼻出血
急性鼻副鼻腔炎
慢性副鼻腔炎
術後性副鼻腔嚢胞
鼻腔異物
嗅覚障害
味覚障害

第3章 ◉ プライマリケアでよく出会う咽喉頭疾患
扁桃炎
急性喉頭蓋炎
扁桃周囲膿瘍
咽後膿瘍
口腔粘膜病変(舌炎、口内炎)
口腔異物(外傷含む)
中咽頭異物
下咽頭異物
咽喉頭腫瘍
ムンプス(流行性耳下腺炎)
唾液腺腫瘍

第4章 ◉ プライマリケアでよく出会うめまい
めまいの問診
眼振の見方、所見の書き方
良性発作性頭位めまい症(BPPV)
メニエール病
前庭神経炎
末梢性と中枢性めまいの鑑別

第5章 ◉ プライマリケアでよく出会う顔面神経麻痺
顔面神経麻痺(総論)
Bell麻痺
Hunt症候群

第6章 ◉ プライマリケアでよく出会う嚥下障害
嚥下障害のスクリーニング法
嚥下障害の外科的治療

Q&A ◉ プライマリケア医から耳鼻咽喉科医への質問
高齢者の慢性滲出性中耳炎で、抗菌薬の点耳で一時的には良くなるものの再発する患者さんをどうするべきか?
耳垢は掃除しない方が良いといわれるけど、なぜ?
原疾患がない耳鳴にはどんな治療がお勧めですか?
加齢性難聴に、補聴器はどのタイミングで勧めるべきか?
耳鼻科医がいない状況での補聴器の調整はどうすればよいか? 処方箋の書き方、診療報酬は?
補聴器のよくあるトラブルと対応
アレルギー性鼻炎と上気道炎(ウイルス性)の見分け方
第二世代抗ヒスタミン薬の効果が低い場合の対策。皮膚科では蕁麻疹に対して倍量投与やH2ブロッカーを併用するみたいですが、花粉症で効果がありますか?
頻繁に後鼻漏を訴える子供の対応に困っています。副鼻腔炎はなさそうなのですが…
鼻茸(鼻ポリープ)はスクリーニングすべきでしょうか? また、鼻茸の術後はフォローすべき?
鼻腔異物を取るコツは?
咽頭痛に効果がある薬剤は? トランサミンは高用量だと効果があるというのは本当?
扁桃周囲膿瘍に対する緊急手術の適応は?
溶連菌性扁桃炎に1年に何回もかかる人って、なんでかかるの? 治りきっていないの?
溶連菌感染後の尿検査は、必須でしょうか?
アデノイド術前検査や難治性口腔内アフタでHIV陽性の患者が紹介されてきました。耳鼻科ではどれくらいの頻度でHIV陽性なのでしょうか?
舌痛症でまず見るべきこと、やるべきことは?
いわゆるヒステリー球に対し漢方薬が効かないときは耳鼻科にコンサルトしています。このようなケースで、早急に喉頭ファイバーなどで器質的疾患を鑑別する必要はありますか?
頸部リンパ節腫脹は、どのような所見のとき耳鼻科にコンサルトすべきか。どのようなサインがred flag signなのか?
メリスロンは効果があるのでしょうか?
耳性めまいの際のメイロン、トラベルミン、アタラックスP注は効果があるのか? 内服薬は何を使用したらよいか?
耳性めまいに効果がある漢方薬を教えてください
初めての回転性めまいでBPPVが非常に疑わしいとき、耳鼻科的精査や頭蓋内の精査は必要ですか?
顔面神経麻痺で一般医が行っておくべき初期対応について。観察のポイントとその後の対応は?
Bell麻痺をどのように治療されていますか? ステロイドや抗ヘルペス薬は使っておられますか?
嚥下機能低下があるものの元気な方に対して、プライマリケアで食事のとろみ付け指導や言語聴覚士介入以外で、できる治療は何かありますか?
誤嚥防止手術の予後を調査した論文はあるのか?
喉頭気管分離術と喉頭摘出術はどちらが一般的か? またその理由は?

【資料編】
耳鼻咽喉科で使用される略語
耳鼻咽喉科で使用される点耳薬
耳鼻咽喉科で使用される点鼻薬


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序文

私たち執筆者5人は、耳鼻咽喉科に同時に入局した同期です。1年目は大学病院で一緒に研修を受け、2年目からはそれぞれ違う病院で研修を受けました。
その頃、私は、福井大学病院救急部の寺澤秀一先生や林寛之先生が執筆された『研修医当直御法度』に出会い、感銘を受けました。その後、福井大学病院で研修させて頂く機会を得て、総合医を目指して様々な施設で研修を行い、今に至ります。
そのような中で、2012年の第3回日本プライマリ・ケア連合学会で「プライマリ・ケアで一生使える耳鼻咽喉科診療」という教育講演を担当させて頂きました。その時のhandoutがたまたま編集部の目に止まり、この本を執筆することになったのです。

この本は、一般医(非耳鼻咽喉科医)の先生方が日常診療で遭遇する耳鼻咽喉科疾患について理解を深め、耳鼻咽喉科医に適切なタイミングで適切な紹介ができるようになることを目標に執筆しました。日常診療で出会う頻度が高い疾患や、緊急性が高い疾患を取り上げ、耳鼻咽喉科医から見て一般医が意外に知らない事柄について解説しています。
またQ&A編では、第一線で働いている救急医・総合内科医・家庭医の先生方に日々の診療で疑問に思っていること、知りたいことを教えて頂き、耳鼻咽喉科医の立場から回答しました。まだまだ不十分な点があるかと思いますが、どうぞ忌憚ない御意見を頂けましたら幸いです。
個人的には、私の医師人生に大きな転機を与えてくださったメンターの寺澤先生にお言葉を頂くという夢が叶い、この上ない喜びを感じています。そして、無理なお願いにもかかわらず協力してくれた友人(執筆者)たち、日々支えてくれている家族に感謝します。
著者を代表して 高橋優二

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レビュー

家庭医、総合医、ER型救急など横断的診療を行う先生方にとって必携の一冊

寺澤秀一 福井大学名誉教授
私どもの門下生となり、耳鼻咽喉科専門医から「耳鼻咽喉科に強い総合医」に進化した高橋優二先生が、彼の仲間とともに「非耳鼻咽喉科医のための耳鼻咽喉科診療」をまとめて出版しました。
内容は浅からず深からず、量も多すぎず少なすぎず、ちょうど良い加減です。非耳鼻咽喉科医の立場ではどこまでの知識が必要なのか、緊急性の判断をどうするのか、どの時点で耳鼻咽喉科医に紹介するべきなのか、転送までに何をするべきか、紹介できないときにはどのような対応が可能なのか…等々、アカデミックかつプラクティカルです。また、カラー画像やイラストをふんだんに使用して、読む医師の立場になってわかりやすくまとめられています。耳鼻咽喉科医がプライマリケア医からよく訊かれる質問をQ&Aとして記載してあるのも、心憎い工夫です。
家庭医、総合医、ER型救急医など、今後の日本にとって重要な横断的診療をされる先生方にとって必携の一冊となるでしょう。また、医学生にどの深さまで講義をしたらよいか悩んでいる耳鼻咽喉科の教員方にとっても、良い指針となる書です。
皆、自分の領域の専門医をめざす専攻医や研修医の教育には熱心です。一方、他科の医師や他科をめざす研修医に上手く教えることはできません。言い方を変えると、自分の専門領域を他科の医師達に教えても意味がないと勘違いしているのです。しかし私は、他科の医師達への教育を熱心に行うと、結果的に自分達がより専門医らしく働けるようになるばかりか、自分の専門をめざす仲間も増えると確信しています。
自分の専門領域を他科の医師達に教えるときに最も重要な点は、その深さの調節です。専門医はどうしても自分の領域について他科の医師達にも深く教えようとして、彼らの学ぶ意欲をそいでしまいます。この点を考慮して、適切に書ける医師はまだまだ少ないのが現状ですが、本書の若い著者達はそれを見事に成し遂げています。まさに快挙です。

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