株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

jmedmook64 あなたも名医!よくある症状の治療選択肢にプラス! 漢方を使いこなそう ver.2【電子版付】

症状別のベストな漢方処方が一目でわかる

定価:3,850円
(本体3,500円+税)

数量

カートに入れる

定期購読する

立ち読み

編著: 佐藤 弘(新潟医療福祉大学医療経営管理学部医療情報管理学科教授)
判型: B5判
頁数: 168頁
装丁: カラー
発行日: 2019年10月25日
ISBN: 978-4-7849-6664-6
付録: 無料の電子版(HTML版)が付属(巻末のシリアルコードを登録すると、本書の全ページを閲覧できます)

シリアル登録の手順

シリアル登録画面へ

電子版を閲覧


  • 好評を博した初版の刊行から7年。漢方医学を診療に導入しようという機運はこれまで以上に高まっています。
  • 改訂版の本誌では「漢方をめぐる最近の話題」として国内外のトピックを紹介する新規項目を追加したほか、症状別の項目において「ガイドラインに記載されている処方」「注目されるエビデンス」を追記。臨床で有効に活用するための情報を豊富に掲載しています。
  • 症状ごとに「漢方治療の良い適応となるのは?」「処方薬の第一選択」「第一選択薬が効かないとき」「処方前に押さえておくこと」をまとめるスタイルは従来のまま、漢方治療の考え方をわかりやすく示しました。
  • これから漢方医学について学びたい方にも、より幅広く実践したい方にも役立つこと間違いなしの1冊です!

本書は、Webコンテンツ(PDF版+HTML版)としても別途ご購入いただけます


目次

第1章 初めて漢方を使うジェネラリストのために─押さえておきたい用語と基本的知識
1 漢方をめぐる最近の話題
2 漢方処方に際して最低限知っておきたい用語はこれだ!
3 日常診療で漢方を上手に使うために知っておきたいことあれこれ
第2章 全身症状のみられる患者さんでどう使う?
1 易疲労・倦怠感
2 発汗・寝汗
3 浮腫
第3章 消化器症状のみられる患者さんでどう使う?
4 食欲不振
5 胃もたれ
6 胸焼け
7 悪心・嘔吐
8 腹痛・腹部膨満感
9 便秘・下痢
第4章 呼吸器・循環器症状のみられる患者さんでどう使う?
10 咳・痰
11 胸痛・胸部不快感
12 動悸
第5章 精神・神経症状のみられる患者さんでどう使う?
13 不眠
14 頭痛
15 易怒性(認知症行動心理症状を含む)
16 うつ症状
第6章 耳鼻咽喉科・眼科症状のみられる患者さんでどう使う?
17 めまい
18 鼻水・鼻づまり
19 咽喉頭異常感
20 流涙症
第7章 泌尿器・婦人科症状のみられる患者さんでどう使う?
21 頻尿・排尿困難
22 月経不順・月経困難
23 更年期障害(冷え・のぼせ)
24 不妊
第8章 皮膚症状のみられる患者さんでどう使う?
25 かゆみ
26 蕁麻疹
第9章 運動器症状のみられる患者さんでどう使う?
27 腰痛
28 膝関節痛
29 肩の痛み(肩関節痛)
30 肩こり
31 しびれ
32 筋痙攣・筋肉痛
33 手足のほてり
第10章 小児の患者さんでどう使う?
34 いわゆる虚弱児

もっと見る

閉じる

序文

巻頭言

前版のjmedmook「あなたも名医!漢方を使いこなそう」が発刊されて,早7年が経過しました。本誌は好評を博したとのことで,出版社の方から改訂の話が持ち込まれましたが,漢方治療においては,漢方薬の使い方自体が大きく異なることはそれ程ないので,治療法の変化が多い近代医学のように改訂する必要があるかどうか悩みました。
しかしこの7年の間に,漢方医学など伝統医学を取り巻く環境に変化があり,そして何よりエビデンスを重視する現代医学・医療において,漢方薬にも着実にエビデンスが集積しつつあることを示す意義があるのではないかと考え,改訂をお引き受けしました。
総論部分では「漢方をめぐる最近の話題」という項目を1章01に新たに設け,国際的話題としてWHOのICD-11にICD史上初めて伝統医学が追補として導入されたことや,国際標準化機構(ISO)の現状について紹介しました。国内的話題としては,日本老年医学会が提唱する「フレイル」と漢方医学における「腎虚」の類似性が近代医学の側からも指摘されてきていること,厚労省のがん対策加速化プランの支持療法のひとつに漢方治療の研究推進が記載されたこと,漢方治療が費用対効果の面でも有用な治療である可能性が示されたこと,高齢者医療における漢方治療への期待について紹介しました。また,漢方治療の前提となる生薬の安定供給の問題にも触れています。
1章03「日常診療で漢方を上手に使うために知っておきたいことあれこれ」では,山梔子による副作用としての腸間膜静脈硬化症について触れ,また漢方薬の多剤併用療法を避けるための考え方を追加しました。治療各論の項目に変更はなく,それぞれの内容も基本的には前版を踏襲しています。ただ,各疾患の診療ガイドラインに記載のある漢方薬については,主なものを挙げてもらうことにしました。
本誌を日常診療に役立てて頂くとともに,本誌を通して伝統医学が国際的にも認知され普及が図られようとしていること,そして近代医学からも漢方医学への関心が高まりつつある現状を理解して頂けたらと思います。

2019年10月 新潟医療福祉大学医療経営管理学部医療情報管理学科教授
佐藤 弘

もっと見る

閉じる

関連書籍

関連記事・論文

もっと見る

関連物件情報

もっと見る

page top