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肥厚性幽門狭窄症

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-07-26
尾花和子 (愛育病院小児外科部長)
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  • ■疾患メモ

    肥厚性幽門狭窄症(hypertrophic pyloric stenosis)は,新生児~乳児早期に発症する幽門筋肥厚による胃内容の通過障害である(図1)。

    22_26_肥厚性幽門狭窄症

    出生1000人に1~2人に発症し,男児に多く,低出生体重児に少ない。

    家族性発症もみられる。

    病因は諸説あるが,詳細は不明である。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    噴水状非胆汁性嘔吐がみられる。

    生後2~3週頃から3カ月頃に発症することが多い。

    哺乳不良による体重増加不良や減少がみられる。

    【検査所見】

    腹壁から肥厚した幽門部(オリーブ様腫瘤)を触知することもある。

    腹部単純X線:胃泡の拡大,小腸・結腸ガスの減少が認められる(図2a)。

    22_26_肥厚性幽門狭窄症

    超音波:肥厚した幽門筋(doughnut sign)を描出する。厚さ4mm以上,長さ15mm以上で診断に至る(図2b)。

    上部消化管造影:必須ではないが,string sign,umbrella sign,beak sign,shoulder signなど,造影剤の幽門部の通過障害がみられれば補助的診断となる。

    血液検査:血液検査における典型例では,胃酸喪失による低Cl性アルカローシスがみられる。また,主に間接型ビリルビン優位の黄疸がみられることもある。

    【鑑別疾患】

    同時期に嘔吐をきたす疾患として,腸回転異常症,胃軸捻転症,胃食道逆流症(gastroesophageal regurgitation disease:GERD)などが鑑別に挙げられる。単純X線写真のみでは鑑別できないこともあり,超音波検査や造影検査ができる専門施設での診療が望ましい。

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