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子宮内膜症

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-07-25
高村将司 (東京大学医学部産科婦人科学教室)
甲賀かをり (東京大学医学部産科婦人科学教室准教授)
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  • ■疾患メモ

    子宮内膜あるいはその類似組織が子宮外に存在し,機能する疾患である。

    性成熟期女性の約10%に発生し,エストロゲンによって増殖・進行するが,病理組織学的には良性を示す。

    卵巣やダグラス窩腹膜に好発する。

    膀胱・直腸,さらに骨盤外に発症することもあり,稀少部位子宮内膜症と呼ぶ。

    罹患部位によって異なる症状を示す。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    〈骨盤子宮内膜症〉

    疼痛症状:しだいに増強する月経困難症。月経時に増悪する排便痛,性交痛。

    不妊症:子宮内膜症患者の約半数が不妊症と言われる。逆に,原因不明不妊症患者は高率に子宮内膜症を合併する。

    〈稀少部位子宮内膜症〉

    罹患部位に応じた特有の症状を呈する。

    腸管では下血,膀胱・尿管では血尿,胸腔では血痰,胸膜では月経随伴性気胸,臍では臍部の出血などがみられる。

    症状が月経と一致することが特徴である。

    【検査所見】

    超音波所見:卵巣嚢胞では,微細な内部エコーを伴った特徴的な所見を認める。

    MRI所見:嚢胞内容はT1強調で高信号,T2強調で高信号を示す。粘稠が高い場合,T2強調で低信号を示し,shadingと呼ばれる。

    内診所見:ダグラス窩や仙骨子宮靱帯に病変がある場合,有痛性硬結を触れる。子宮周囲の癒着を反映し,子宮の可動性制限を認めることがある。

    採血所見:CA125は子宮内膜症症例で上昇することが多いが,感度・特異度ともに高くない。

    確定診断は,腹腔鏡所見もしくは摘出組織病理検査で行う。

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