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反回神経麻痺・喉頭麻痺

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-06-22
湯本英二 (熊本大学名誉教授)
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  • ■疾患メモ

    一側または両側の声帯運動が障害された状態を言う。

    原因は,反回神経,迷走神経,脳幹疑核あるいはその上位中枢の障害である。

    何らかの手術による麻痺が約半数を占める。

    上喉頭神経外枝の単独麻痺では声帯運動が正常である。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    一側麻痺では,嗄声,嚥下障害,咳嗽をきたす。

    嗄声は気息性で失声に近い高度なものからごく軽度な嗄声まで,様々である。

    嚥下障害は軽度で一過性のことが多い。

    両側麻痺では無症状あるいは喘鳴(上気道狭窄)を生じる。

    舌咽神経,舌下神経の麻痺を合併するときは嚥下障害が高度である。

    【検査所見】

    声の聴覚心理的評価では気息性成分が強い。

    最長発声持続時間が短縮し,発声時平均呼気流率が増加する。

    嚥下造影検査では,嚥下後の麻痺側梨状陥凹に造影剤が貯留する。

    両側麻痺では,呼吸機能検査で上気道狭窄パターンを示す。すなわち,吸気速度・最大呼気速度の減少がみられる。

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