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鼻茸(鼻ポリープ)

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-07-25
瀬尾友佳子 (東京女子医科大学耳鼻咽喉科学教室)
野中 学 (東京女子医科大学耳鼻咽喉科学教室臨床教授)
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  • ■疾患メモ

    鼻茸は,固有鼻腔に形成される隆起性病変で,両側性のことが多い。

    慢性副鼻腔炎に伴って形成されやすい。副鼻腔炎が好中球性炎症か,好酸球性炎症かにより性状が異なる。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    鼻閉をきたす。嗅裂の鼻茸や,中鼻道の鼻茸でも大きくなると嗅覚障害をきたす。

    後鼻孔ポリープの症状は通常一側性鼻閉であるが,大きくなると後鼻孔を閉鎖し両側性鼻閉をきたす。

    【検査所見】

    診断は前鼻鏡所見が基本である。鼻中隔弯曲が強い場合や,中鼻道後方や嗅裂,上鼻道の観察には,鼻腔ファイバースコープを用いる。感染性鼻副鼻腔炎に伴う鼻茸は,中鼻道に両側性にみられることが多い。好酸球性副鼻腔炎に伴う鼻茸は両側性に多発性にみられることが多く,中鼻道のほかに嗅裂や上鼻道にもみられる。アレルギー性副鼻腔真菌症の鼻茸も多発性のことが多いが,一側性のこともある。鼻茸が一側の上顎洞自然口から茎が出て上咽頭にまで及ぶ場合には,後鼻孔ポリープである。両側性の鼻茸に加え膿性鼻汁を認める場合は感染性鼻副鼻腔炎を考える。

    多発性の鼻茸に加え,膠状の鼻汁を認める場合,好酸球性副鼻腔炎やアレルギー性副鼻腔真菌症を考える。好酸球性副鼻腔炎とアレルギー性副鼻腔真菌症の鼻茸中には多数の好酸球が認められる。

    鼻・副鼻腔X線・CT:感染性鼻副鼻腔炎では,中鼻道に形成された鼻茸による陰影,上顎洞・前部篩骨洞を中心とする陰影がみられる。好酸球性副鼻腔炎では中鼻道,嗅裂や上鼻道の鼻茸による陰影,前部・後部篩骨洞を中心とする陰影がみられ,上顎洞の陰影は弱い。

    血液検査:好酸球性副鼻腔炎やアレルギー性副鼻腔真菌症では血中好酸球が増加することが多いので,血中好酸球比率を調べる。

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