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副鼻腔嚢胞

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-07-05
飯田 誠 (東京慈恵会医科大学葛飾医療センター耳鼻咽喉科診療部長)
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  • ■疾患メモ

    副鼻腔嚢胞は,炎症,外傷や鼻副鼻腔手術により,副鼻腔の自然口の狭窄や閉塞が生じ,副鼻腔内に分泌液が充満し,副鼻腔が拡大して起こる。

    外切開による副鼻腔手術施行後,数年から20年程度経過してから起こるものを,術後性嚢胞と言う()。

    18_40_副鼻腔嚢胞

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    嚢胞ができた部位によって異なる。

    部症状:疼痛,しびれ,腫大などがみられる。

    眼症状:眼痛,眼球偏位,複視,流涙,視力障害などがみられる。

    口腔症状:歯痛,しびれ,腫大などがみられる。

    【検査所見】

    画像検査が必須である。

    視診:顔面の変形や眼球偏位や突出を認める。

    CT:第一選択の検査である。嚢胞性病変か充実性腫瘤かを判別する。また,局在の情報や骨組織への情報に優れている。

    MRI:嚢胞が多房性である場合や,嚢胞内の性状や肉芽組織との鑑別に有用である。

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