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老人性難聴

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-03-28
山岨達也 (東京大学大学院医学系研究科外科学専攻感覚運動機能講座耳鼻咽喉科学分野教授)
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  • ■疾患メモ

    老人性難聴は,加齢とともに進行する両側進行性の感音難聴であり,遺伝的素因や騒音曝露歴,喫煙などの環境因子も影響するため個人差が大きい。より高齢になると,聴力閾値に比して言葉の聞き取りがさらに悪化する。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    小さな音や高い音が聞こえにくく,また音は聞こえるが何を言っているかわからないことが多くなる。難聴は徐々に進行するため,初期には難聴を自覚しにくい。難聴が進行すると,特に騒音環境で言葉が聞き取りにくい,という症状が出現する。家族に,「テレビの音量が大きい」「聞き返しが増えた」と指摘され,難聴をあまり自覚しないまま受診することも多い。

    平均聴力レベルが40dBHLを超える中等度難聴になると,聞き取りにくいため生活上の不自由も自覚する。

    「ピー」「キーン」という高調性の耳鳴りを自覚することもある。方向感の精度も低下する。

    【検査所見】

    純音聴力検査:高い周波数ほど閾値が上昇する,高音漸傾型感音難聴(稀に高音急墜型感音難聴)が両側にみられる。聴力は左右ほぼ対称性であり,加齢に伴って徐々に進行する(図11)。一般に女性のほうが男性より難聴は軽度の傾向にある。聴力は高音域から障害されるが,徐々に低・中音域も障害される。

    難聴の発現時期や程度には個人差が大きい。語音明瞭度は静寂条件では聴力が悪化するにつれて不良となるが,高齢になるにつれて全体にさらに悪化する傾向にある(図22)。自記オージオメトリではJergerⅡ型またはⅠ型を示す。

    18_24_老人性難聴

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