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眼窩蜂巣炎

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-03-28
上田幸典 (聖隷浜松病院眼形成眼窩外科主任医長)
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  • ■疾患メモ

    眼窩蜂巣炎は眼窩内の軟部組織に生じた感染症である。

    眼窩内組織への感染経路として最も多いのは副鼻腔炎である。その他,涙嚢炎や外傷(眼窩内異物),歯科治療なども感染の原因に挙げられる。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    眼瞼腫脹,結膜充血・浮腫,眼球突出,眼窩部の疼痛,眼球運動障害による複視などがみられる。眼窩内組織の腫脹や眼窩内膿瘍などによる眼窩内圧の上昇や,著明な眼球突出による視神経の牽引は視神経症を起こし,視力低下をきたす。

    【検査所見】

    画像:CT検査にて眼窩内に境界不明瞭な陰影を認める。一方で骨膜下に膿瘍を形成している場合はドーム状の陰影を形成する。また,副鼻腔炎や眼窩内異物の有無について確認する。MRI検査では,病変はT1強調画像で外眼筋と等信号,T2強調画像で高信号を示す。急速に増大する眼窩悪性腫瘍は眼窩蜂巣炎と類似の症状を呈することがあるため,腫瘍性病変との鑑別が必要であれば造影も行う。

    血液検査:白血球数の増加,白血球分画における好中球の割合の増加,C-reactive protein(CRP)の高値などを認める。真菌を疑う場合は,β-Dグルカンも検査項目に入れる。

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