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コレラ

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-06-19
大西健児 (荏原病院副院長)
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  • ■疾患メモ

    コレラはコレラ菌(Vibrio cholerae)のうち血清型O1(V. cholerae O1)または血清型O139(V. cholerae O139)に属し,かつコレラ毒素を産生する菌による急性の腸炎である。

    V. cholerae O1は古典型とエルトール型の2つの生物型にわけられる。

    V. cholerae O1またはV. cholerae O139が,感染者の小腸腔内で産生したコレラ毒素が症状を引き起こす。

    コレラは三類感染症に指定されており,コレラの患者および無症状病原体保有者を診断した場合や,それらの死体を検案した医師は直ちに管轄保健所へ届け出る義務がある。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    感染してから症状出現までの潜伏期間は1~5日(1~3日が多い)である。

    下痢,嘔吐を主症状とする。古典型のV. cholerae O1に比べてエルトール型のV. cholerae O1によるものは軽症で推移する症例が多いが,エルトール型であっても古典型でみられるような水様便や薄白色水様便を繰り返し,重症化することがある。特に胃切除者や胃酸分泌抑制薬服用者でその傾向がある。

    下痢の程度は激しい水様便から軽度の軟便まで,症例により様々である。激しい下痢の場合,外見が薄白色水様で「米のとぎ汁様」という有名な表現がある。通常,血便や発熱は伴わない。

    【検査所見】

    V. cholerae O1またはV. cholerae O139に属しコレラ毒素を産生するコレラ菌を,便から検出することで診断する。

    重症例では電解質喪失や脱水を反映して,血液検査でK低値,BUNやCreの高値,HCO3-喪失による代謝性アシドーシスがみられる。

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