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播種性血管内凝固(DIC)

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-06-16
山本晃士 (埼玉医科大学総合センター輸血・細胞医療部教授)
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  • ■疾患メモ

    播種性血管内凝固(disseminated intravascular coagulation:DIC)は,何らかの基礎疾患を背景として発症する病態であり,基本的には「凝固活性化による微小血栓形成」→「同時進行的に起こる線溶(血栓溶解)系の活性化」→「凝固線溶因子の消費による欠乏による出血または血栓症状」を本態とする。

    基礎疾患そのものに対する治療が不可欠であるが,欠乏した凝固線溶因子・血小板を補充すると同時に,抗凝固療法および抗線溶療法を行う。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    DICを発症する基礎疾患によって異なるが,大きくわけて以下の2つである。

    凝固因子の消費による欠乏と線溶活性化による出血症状。具体的には,四肢・体幹部の紫斑,血尿,口腔内出血,消化管出血,脳出血など。

    微小血栓の多発による循環障害によって起こる血栓症状・臓器症状。具体的には,手足指趾末端の循環不全~壊死,肝機能障害,腎機能障害など。

    【検査所見】(

    09_29_播種性血管内凝固(DIC)

    〈一般的所見〉

    ①血小板数の低下,②PT,APTTの延長,③フィブリノゲンの低下,④fibrin degradation product(FDP)およびD-ダイマーの上昇,⑤敗血症症例でアンチトロンビンの低下とPAI-1の増加。

    〈その他の分子マーカー〉

    ①thrombin-antithrombin complex(TAT)の上昇,②可溶性フィブリン(soluble fibrin:SF)もしくはフィブリンモノマー複合体(fibrin monomer complex:FM)の増加,③plasmin-plasmin inhibitor complex(PIC)の増加。

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