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胃・十二指腸憩室

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-03-28
河合 隆 (東京医科大学病院内視鏡センター教授)
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  • ■疾患メモ

    胃・十二指腸憩室は,胃壁や十二指腸壁の一部が袋状に拡張して突出したものである。

    胃憩室(diverticulum of the stomach/gastric diverticula)は0.03~0.3%とその他の消化管憩室に比べて頻度が低い。十二指腸憩室は5~10%とやや頻度が高く,加齢とともに増え,増大する傾向がある。

    胃憩室は,噴門部後壁と幽門部に,十二指腸憩室(diverticulum of the duodenum)は下行脚のファーター乳頭付近に発生する。

    多くは無症状で経過するが,稀に穿孔・出血を起こすため注意を要する。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    胃憩室の多くは無症状である。大きな憩室では食後の心窩部膨満感,胸部痛,嘔吐,胸焼けや,稀に憩室炎,穿孔,出血などが起こることがある。

    十二指腸憩室も同様に多くが無症状であるが,稀に腹痛,発熱,出血,穿孔を伴う憩室炎,胆管炎,膵炎,閉塞性黄疸など(膵胆管の圧迫:レンメル症候群)の合併症などが起こることがある。

    【検査所見】

    胃・十二指腸憩室はほとんど症状がないために,健康診断などの際に胃のX線造影検査や内視鏡検査で偶然発見されることが多い。

    十二指腸憩室の精密検査で,低緊張性十二指腸造影検査が行われることがある。

    近年では,腹部CT検査の進歩によりCTにて発見される症例もある。特に憩室炎を伴う膵炎,胆管炎,腹膜炎の診断にも有用性が高いとされている。

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