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転移性肺腫瘍

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-07-11
竹之山光広 (九州がんセンター呼吸器腫瘍科部長)
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  • ■疾患メモ

    肺は全身の血液が循環し,毛細血管が血液のフィルターの役割をしているため,他の臓器にできたがん細胞が肺でひっかかりやすく,こうして種々のがんの転移として肺に腫瘍が形成された場合を「転移性肺腫瘍」と言い,原発腫瘍の経過観察中に発見される場合がほとんどである1)

    治療としては,緩和と延命を目的とした全身化学療法を行うが,肺以外に転移がなく,肺転移が単発または少数である症例の一部で,局所治療である肺切除によって生存期間の延長や根治が期待できるものがある。

    ■ 代表的症状・検査所見

    【症状】

    転移性肺腫瘍は自覚症状を欠くものが多いが,腫瘍の増大により呼吸困難,咳嗽,血痰を呈する。

    胸腔内出血や気胸を生じることもある。

    【検査所見】

    胸部X線単純写真,CTで発見されることがほとんどである。

    多くは多発性であるが,数個から単発のこともあり,注意が必要である。

    腫瘍マーカー:

    ・原発巣の特異的マーカーが有用であるが,原発不明の場合は各種腫瘍マーカーによるスクリーニングを行う

    CT検査:

    ・境界明瞭で辺縁平滑なcoin lesionが典型的であるが(図a),境界不明瞭・辺縁不整な結節も認められる

    ・胸膜下の末梢側優位なことが多い

    ・頭頸部癌,子宮頸癌では空洞(図b)を有する頻度が高い

    ・骨肉腫,軟骨肉腫では石灰化(図c)を認める

    03_28_転移性肺腫瘍

    ・甲状腺癌では両側肺に微小な砂粒状の多発性結節の散布が特徴的

    PET検査:

    ・肺転移以外の転移検索目的に用いられる。手術適応を決定する際に有用である

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