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乾癬性関節炎診療の最適化

登録日:
2019-03-13
最終更新日:
2019-03-13

監修:田中良哉(産業医科大学第1内科学講座教授)

■監修のことば

生物学的製剤やヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬は,関節リウマチの治療にパラダイムシフトをもたらした。すべての患者で寛解が治療目標となり,適切な治療により関節破壊が抑止できるようになった。その動向は他のリウマチ性疾患にも拡大しつつある。その代表が乾癬性関節炎である。乾癬は特徴的な銀白色の鱗屑を伴う隆起性紅斑である。30~70%は脊椎関節炎を伴い,乾癬性関節炎と呼ばれる。免疫異常に伴い付着部炎として発症するが,炎症の遷延化や拡大にしたがって全身の関節や脊椎に進行性の破壊を生じ,日常生活を著しく障害することも少なくない。従来,皮膚外用薬,紫外線照射や抗炎症薬が処方されてきたが,生物学的製剤などを用いた適正な治療によって,皮膚症状も脊椎関節炎も顕著に制御できるようになった。

本特集では,乾癬性関節炎の基礎から臨床まで,診断から治療までの最新情報を解説するとともに,多様な薬剤の使い分けの可能性についても紹介する。乾癬,乾癬性関節炎の患者数は約60万人と推定されているが,免疫疾患として最適に治療されれば普通に楽しく暮らせるはずだと期待している。

■目次

1 乾癬性関節炎の基礎から臨床まで
田村直人(順天堂大学医学部膠原病内科教授)

2 病態から見た乾癬性関節炎と関節リウマチの鑑別
亀田秀人(東邦大学医学部内科学講座膠原病学分野教授)

3 乾癬性関節炎に対する生物学的製剤の使いわけ
宮川一平(産業医科大学第1内科学講座)
田中良哉(産業医科大学第1内科学講座教授)

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