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 インフルエンザ罹患時の異常行動[医療安全情報UpDate]

No.4885 (2017年12月09日発行) P.20

登録日: 2017-12-07

最終更新日: 2017-12-06

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  • インフルエンザ罹患時に「急に走り出す」「部屋から飛び出そうとする」といった異常行動が、小児や未成年を中心に依然として発生していることを受け、厚生労働省は、11月27日付で都道府県等に対し注意喚起の徹底を求める通知を発出した。
    厚労省によると、抗インフルエンザウイルス薬服用後の異常行動は2009年4月から17年8月末の8シーズンで計約400件報告されている。このうち異常行動と関連すると考えられる転落死等の死亡例は、医薬品との因果関係が不明なものを含めて計8件報告されているという。

    窓の施錠など保護対策の説明が必要
    通知では、異常行動について医療関係者が保護者等に説明する必要性を指摘。抗インフルエンザウイルス薬の処方の有無や種類にかかわらず、インフルエンザと診断され治療が開始された後、少なくとも2日間は小児・未成年者が1人にならないように配慮すべきとしている。その上で、小児・未成年者を住居外に飛び出さないための保護対策として、①玄関や窓を確実に施錠する、②ベランダに面していない部屋で療養させる、③戸建ての場合はできる限り1階で療養させる─などを求めている。

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