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アルツハイマー病予防のためアルミ製調理器具・容器の使用を控えるべきか?【関連性を示唆する報告はあるものの,過度の心配は不要と思われる】

No.4865 (2017年07月22日発行) P.68

功刀 浩 (国立精神・神経医療研究センター神経研究所 疾病研究第三部部長)

登録日: 2017-07-19

最終更新日: 2017-07-18

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  • 以前,アルツハイマー病の原因としてのアルミニウムの体内蓄積を防ぐため,アルミ鍋の使用を控えるほうがよいとの説がありましたが,現在はどうなっていますか。

    (秋田県 H)


    【回答】

    水道水のアルミニウムの含有量が比較的多い地域ではアルツハイマー病の発症率が高かったといった疫学的研究結果や,アルツハイマー病患者の脳内にアルミニウムが蓄積していたという病理学的報告などから,アルミニウムへの曝露が同病のリスクを高めるのではないかという指摘は古くからなされています。

    比較的最近でも,南フランスでの65歳以上1925人を対象とした15年間の前向き調査(2009年発表)において,飲料水からのアルミニウム摂取量が多かった者は認知機能の低下が速く,認知症発症リスクと有意に関連していたという研究結果が報告されています。しかし,このような関連性を否定する報告も少なくなく,結果は一致していないため,アルミニウムの摂取がアルツハイマー病の原因となるか否かについて結論は出ていません。

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