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足の傷の治りが悪い31歳女性 [キーフレーズで読み解く 外来診断学(100)]

No.4747 (2015年04月18日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

池上亜希子 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

島田史生 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

比留川実沙 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

上原孝紀 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-02-20

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  • 5年前からの原因不明の両下腿浮腫を主訴に,近医内科より当部を紹介受診した。この2年間で体重が5kg増加したという。また,最近しゃがんだ際に何かにつかまらないと立てないことに気がついた。既往歴として,3年前から続発性無月経となり,婦人科で加療されている。また1年前の右下腿の傷が治りきらず近医外科に通院中である。

    血圧113/70mmHg,脈拍72回/分,体温36.6℃。身長151.4cm,体重53.7kg(BMI 23.4)。両下腿に軽度のpitting edema,および右下腿前面に皮膚潰瘍と皮下出血を認める(図1)。また,上下肢近位筋に軽度の筋力低下がみられた(MMT4)。

    一般血液・生化学検査での異常値はHbA1c(NGSP)6.5%, T-Chol 323mg/dLのみである。




    研修医の診断:甲状腺機能低下症

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