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日本糖尿病学会が日本糖尿病協会と連携して推進しているアドボカシー活動とは?

No.5109 (2022年03月26日発行) P.51

荒木栄一 (熊本大学大学院生命科学研究部 代謝内科学講座教授)

植木浩二郎 (国立国際医療研究センター研究所糖尿病研究センター長)

登録日: 2022-03-25

最終更新日: 2022-03-22

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  • 日本糖尿病学会が日本糖尿病協会と連携して推進しているアドボカシー活動について教えて下さい。
    国立国際医療研究センター・植木浩二郎先生にご解説をお願いします。

    【質問者】

    荒木栄一 熊本大学大学院生命科学研究部 代謝内科学講座教授


    【回答】

     【糖尿病患者の不利益・スティグマを解消するための活動である】

    糖尿病に対して,「自堕落な生活が病気の原因」「糖尿病は長生きできない」など誤った認識を持っている人も多く,学校,職場などでも就学・就労においていわれのない差別や不利益を被っている患者が多く存在します。これは,生活習慣とは無関係に発症する1型糖尿病にはまったく当てはまらないし,2型糖尿病についても社会環境や遺伝素因が重要な発症因子であることを無視しています。また,最近の治療の進歩により,良好なコントロールを保っていれば寿命の短縮がなくなってきている現状にも基づいていないレッテル貼りと言えます。

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