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【読者アンケート結果】97%が「震災の風化感じる」(3月テーマ:大震災10年─忘れてはならないこと)

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  • 東日本大震災の教訓で忘れてはならないこと

    【想定外の災害への備え】

    ●常に災害が起こると意識して準備を怠らないこと。(福島・内科医)

    ●あの時はまだ初期研修医だった。災害は常に起きることを想定して備えておかなければいけないと痛感した。(福岡・内科医)

    ●備えよ、常に。災害は忘れた頃にやってくる。先人の言葉を思い出し(教訓として)備えます。(兵庫・内科医)

    ●災害は常に起こる前提で備える必要があるということ。(神奈川・内科医)

    ●「災害は忘れた頃にやってくる」ということ。震災時の録画を見ると、コロナ感染症含めて災害や微生物との闘いはエンドレスだと思う。(島根・内科医)

    ●福島産の農作物、海産物に対する風評被害は、コロナ禍におけるクラスター発生病院等へのバッシングに通じる。「災害は忘れた頃にやってくる」(寺田寅彦)。肝に銘じます。(神奈川・内科医)

    ●ホテル宿泊時、必ず避難口を確認するようにしている。常に逃げ道を頭に入れておくこと。(東京・内科医)

    ●想定以上の津波が来ることがあるという大昔からの古人の言い伝えは正しい。水は恐ろしいもので、膝ぐらいの浸水でも簡単に足をすくわれ、車が浮き、流されることを肌みを持って理解した。(新潟・内科医)

    ●「災害は忘れた頃にやってくる」という言葉の通り、各々が日々の生活に密着した分野で災害、震災の意識と対策を怠らないことが大切と思う。(東京・薬剤師)

    ●津波は揺れが収まってから来る。避難が大切!(神奈川・医療事務)

    ●「津波てんでんこ」が最も大切!(東京・その他)

    ●今後、似たような災害が起きたとしても、目の前のケースは初めてであり、過去に惑わされずにあくまでも新たなケースとして接することを忘れてはならないと思う。(神奈川・その他)

    ●津波に対する後世への教訓として「津波がここまで来た、この高さまで来た」という記録を街のあちこちにしっかりと石碑として残すべき。復興が進んだかどうかについては「全く進んでいない」と感じる。放射能への恐怖があり、こころの復興は全く進んでおらず10年前のまま。アンケートの選択肢に「かなり遅れている」の次に「全く進んでいない」という項目がないのは、御社内で風化しているからと言わざるを得ない。(神奈川・その他)

    【原発事故の教訓】

    ●最も忘れてはならないことは、原発事故が起こったこと。「事故など起こらない」「強固な安全対策が取られている」と国を挙げて主張し、信じさせられてきたことが、あっけなく否定された。3.11以来、私自身子どもたちとともに被ばくし(原発から250㎞以上離れた地域だったが、子どもが通う小学校の校庭から大量の放射線セシウムが検出され、学校給食に汚染した牛肉が提供されていたことが2カ月も後に判明するなどいろいろあった)、被害者になった。本当は多くの住民が原発事故の被害者になっているが、それを意識させないようにされているなと思う。自分が学んできた医学や科学的知識で考えれば考えるほど、原発事故後の健康被害を「ない」ことにするお上の意向、姿勢はおかしい!と思う。おかしい、不正があるのではないかと思う自分の心に従って行動していきたい。(神奈川・内科医)

    ●日本の電力事情を考慮すれば必要なのかもしれないが、地震が多発する国土の上にある原発は危険である。(大阪・内科医)

    ●“想定外の災害”という言葉。人間は考えることよりも大きな災害に対処できない。原発事故は悲しい。原発ゼロを目指したい。(兵庫・内科医)

    ●津波の規模にしろ原発事故にしろ、公的立場の人々が「想定外」という言葉を安易に使用する風潮を許すべきでない。古風な言い方だが、武士の時代では想定外にしろ責任者の責任の取り方は切腹であった。公的立場の人は「想定外であった」という言葉を公の場で発した場合は身を引くべきとの社会的風潮、社会的規律を取り戻す必要がある。(都道府県不明・内科医)

    ●原子力発電所の災害対策を忘れてはならない。この日本では災害、特に地震はいつでも誰にでも起こり得る。(東京・内科医)

    ●自然エネルギーによる電力政策が叫ばれていたが、うやむやになっているように感じる。(長崎・内科医)

    ●自然に対する人間の傲りの結果だと言われて久しいが、その反動がSDGsを後押しすることにもなったのだろう。科学技術の進歩に危険や狂気の部類が必要なことは仕方ないかもしれないが、少なくとも人類を消滅させる危険を秘めた物事に関しては、傲慢にならず謙虚に、その危険を増幅させないことをまず優先すべきという、今思えば当たり前な真実。このことを50年後も100年後も忘れないように語り継がねば人類は生き残れなくなる。(東京・勤務医)

    ●忘れてはならないのは、やはり福島原発のメルトダウンだろう。日本列島は地震の巣とも言える地域であり、いつどこで巨大な地震が起きても不思議でないというのは、今や常識。原発を巻き込む災害で放射能がばらまかれれば、周辺地域(運が悪ければ半径何百キロ)は人が当面住むことができない不毛の地となる。国土が狭い日本において、この災害はなんとしても避けなければいけないことだと思うが、いまだに再稼働している原発が日本各地に存在し、そのエネルギーに安易に頼っているのが現実。日本はエネルギー政策において世界に先立って原発に頼らない方法を構築すべきだと思うが、福島のあの過酷な教訓が生かされていないのが非常に残念。(福井・薬剤師)

    ●原発事故に対する対応の不手際、危機管理体制の不足。(神奈川・製薬企業勤務)

    ●特に原発災害の教訓が生かされていない。いまだに原発の再稼働や新設が進められている。地震国では絶対原発は稼働せず廃炉を進めるべきである。(兵庫・その他)

    【情報リテラシー・その他】

    ●ネットの根拠ない情報に惑わされて不必要な買いだめに走らないこと。トイレットペーパーや米を買いだめすると、子育てや介護で本当に必要としている家庭に行き渡らなくなってしまう。情報を取捨選択する能力が必要だと思う。(神奈川・研修医)

    ●自衛隊、消防隊、日赤などの献身的な活躍、あのような状況の中でも暴動や略奪などが起こらなかったこと、 国内だけでなく、台湾、タイなど海外からも多額の義援金が寄せられたことを忘れてはならない。(東京・内科医)

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