株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

子宮頸部摘出術後の周産期管理の対応は?

No.5055 (2021年03月13日発行) P.47

加藤聖子 (九州大学病院産科婦人科教授)

春日義史 (慶應義塾大学医学部産婦人科)

登録日: 2021-03-12

最終更新日: 2021-03-09

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
    • 1
    • 2
  • next
  • 子宮頸癌の若年化に伴い,妊孕性温存を目的とした子宮頸部摘出術症例も増えてきています。このような患者が妊娠した場合の周産期管理における通常の妊娠例との違いや合併症などについて慶應義塾大学・春日義史先生にご解説をお願いします。

    【質問者】

    加藤聖子 九州大学病院産科婦人科教授


    【回答】

    【子宮頸部摘出術後妊娠は早産のハイリスクである】

    広汎子宮頸部摘出術(radical trachelectomy:RT)後妊娠は早産率が高く,前期破水や子宮頸部静脈叢からの異常出血に留意する必要があるハイリスク妊娠です1)2)。RTでは子宮頸部を大きく摘出するため,早産予防を目的とした頸管縫縮術が重要です。当院では,頸管縫縮未施行2例(4妊娠)がいずれも妊娠30週未満での分娩に至った経験から,現在はすべての症例でRT術中に残存頸管を縫縮しています。また,妊婦健診は基本的には一般妊婦と同様ですが,安静を指示するとともに妊娠22週以降は隔週で健診を行うなど慎重に対応しています。毎健診時に経腟超音波断層法を用いて残存頸管長を測定し,妊娠中期(妊娠21~23週)の頸管長が13mm未満の場合には特に早産に留意する必要があります3)

    残り709文字あります

    会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する

    • 1
    • 2
  • next
  • 関連記事・論文

    もっと見る

    関連書籍

    関連求人情報

    関連物件情報

    もっと見る

    page top