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感謝の言葉[プラタナス]

No.4984 (2019年11月02日発行) P.3

和田 浩 (健和会病院小児科/「貧困と子どもの健康研究会」実行委員長)

登録日: 2019-11-02

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  • ヤスコさんはシングルマザーで、小学校6年生のユカさんと1年生のミカさんを育てている。介護の仕事をしているが、夜勤ができないこともあり経済的にはかなり苦しい。ユカさんは喘息、ミカさんは発達障害で当院に通院している。ある日受診の後で看護師に「ユカが今度中学なんだけど制服が高くて」と話していった。

    当院小児科外来では診察終了後に、私・看護師・事務職員などでカンファレンスを行い、患者さんの気になったことなどを出し合っている。そこで「〇〇中学ならうちの職員にも子どもが通っていた人がいるから、いらなくなった制服があるかもしれない」ということになり、職員に呼びかけると、翌日ある看護師が「着てくれる子がいるなら使って」ときれいにクリーニングした制服を持ってきてくれた。私たちは感動して「うちの職員ってすごいね」と話していた。制服は小児科スタッフからヤスコさんに手渡された。

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