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アルコール依存[私の治療]

No.4959 (2019年05月11日発行) P.48

湯本洋介 (国立病院機構久里浜医療センターアルコール科)

樋口 進 (国立病院機構久里浜医療センター院長)

登録日: 2019-05-14

最終更新日: 2019-07-09

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  • アルコール依存症は,アルコール使用がその人にとって以前にはより大きな価値を持っていた他の行動より,はるかに優先するようになる一群の生理的,行動的,認知的現象と説明される。アルコールを使用したいという欲望はしばしば強く,抵抗できない1)

    ▶診断のポイント

    ICD-10のアルコール依存症の診断基準によれば,以下の6項目のうち3項目以上が,1カ月以上にわたり同時に生じていたか,1カ月未満の場合は12カ月以内に繰り返し同時に生じた場合にその診断を下すことができる。

    以下にアルコール依存症の6項目の症状を示す。①渇望:飲酒したいという強い欲望,切迫感,②自己制御困難:物質摂取行動(開始,終了,量の調節)を制御することが困難,③離脱:アルコールの中止や減量による離脱症状の出現,④耐性:反復使用による使用料の増加,⑤アルコール使用のために本来の生活を犠牲にする。アルコールに関係した活動(使用,影響からの回復)に費やす時間が増加する,⑥有害性(心身に問題を生じている)があるにもかかわらず飲酒を続ける1)

    残り1,840文字あります

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