株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

慢性糸球体腎炎[私の治療]

No.4959 (2019年05月11日発行) P.40

福田道雄 (名古屋市立大学医学部腎臓内科准教授)

登録日: 2019-05-09

最終更新日: 2019-07-09

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
    • 1
    • 2
  • next
  • おおむね1年以上血尿や蛋白尿が持続するものと臨床的に定義される。病理学的に定義すれば,「糸球体を主座とした炎症」,すなわち,メサンギウム細胞や遊走細胞等の炎症細胞浸潤がみられるべきである。定義の違いにより慢性糸球体腎炎とされる疾患群は異なる。

    ▶診断のポイント

    慢性疾患とはいえ1機会のみの検尿では,血尿も蛋白尿も検出されないこともある。感冒後の黒褐色尿を自覚しない患者もいる。血尿をきたす腎炎の診断には,尿中赤血球が糸球体由来か否かの見極めが重要である。尿沈渣の作成方法やフローサイトメトリー結果の解釈も鍵となる。

    残り2,265文字あります

    会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する

    • 1
    • 2
  • next
  • 関連記事・論文

    もっと見る

    関連書籍

    もっと見る

    関連求人情報

    関連物件情報

    もっと見る

    page top