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周期性発熱患者に対する扁桃摘出術の適応は?

No.4951 (2019年03月16日発行) P.58

辰巳正純 (小樽協会病院小児科部長)

光澤博昭 (北海道立子ども総合医療・療育センター リハビリ・栄養部長)

登録日: 2019-03-13

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  • 周期性発熱の患者の扁桃摘出術を依頼する目的で耳鼻科に相談する場合,年齢など,適応について教えて下さい。北海道立子ども総合医療・療育センター・光澤博昭先生にご解説をお願いします。

    【質問者】

    辰巳正純 小樽協会病院小児科部長


    【回答】

    【発熱反復によりQOLの低下がみられる場合には,治療選択肢のひとつとして扁桃摘出を考慮すべきである】

    周期性発熱は「無症状の期間を挾んで数日〜数週間持続する,一般的な感染症では説明のつかない発熱のエピソードを,6〜12カ月に3回以上繰り返す状態」と定義されます。本稿では周期性発熱の中でも日常臨床で遭遇する機会の多いperiodic fever, aphthous stomatitis, pharyngitis and adenitis syndrome (PFAPA)症候群について概説します。

    PFAPA症候群は,周期性発熱,咽頭炎,頸部リンパ節腫脹を3大症状とする疾患です。5歳以下の幼児期での発症が多く,38~41℃の発熱を3〜5週間の周期で規則的に繰り返します。鼻汁,咳,痰などの上気道炎症状は,ないかあっても軽度にもかかわらず,感冒による発熱の反復と診断されているケースが多いのが現状です。無治療であっても10歳前後で自然寛解する例がほとんどですが,高熱を反復するため通園,通学に支障をきたす例も多く,学童期患児のQOLの低下をまねきうる疾患です。

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