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進行期有棘細胞癌の治療方針は?

No.4946 (2019年02月09日発行) P.54

藤澤康弘 (筑波大学医療医学系皮膚科准教授)

吉野公二 (がん・感染症センター都立駒込病院 皮膚腫瘍科部長)

登録日: 2019-02-07

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  • 有棘細胞癌の多くは手術で根治できますが,一定数の患者は遠隔転移を生じてしまいます。このような症例に対して標準的な化学療法はなく,治療に難渋することが多いです。進行期の有棘細胞癌に対する治療方針について,がん・感染症センター都立駒込病院・吉野公二先生にご解説をお願いします。

    【質問者】

    藤澤康弘 筑波大学医療医学系皮膚科准教授


    【回答】

    【原発巣,所属リンパ節郭清のどちらかが不可能な場合,化学放射線療法を施行】

    2009年に有棘細胞癌のステージ分類がリンパ節の転移数ならびに大きさを考慮したものとなり,進行期の定義が変わりました。そのため,進行期の定義としてリンパ節転移の側面から2個以上のリンパ節転移,そして大きさが6cm以上であればステージⅣとなります。また,従来通り内臓転移もステージⅣとなります。

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