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【人】古川誠二さん「診療も町づくりも、ニーズがあれば応えたい」

No.4757 (2015年06月27日発行) P.14

古川誠二 ( 離島医療に30年間従事する医師)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-02-15

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  • 古川誠二さん(Kokawa Seiji)

    離島医療に30年間従事する医師

    1949年徳島県生まれ。76年久留米大卒。徳島大病院、鹿児島県徳之島徳洲会病院、与論町立診療所を経て、91年鹿児島県与論町にパナウル診療所開設。2004年鹿児島大臨床教授。14年第3回日本医師会赤ひげ大賞受賞。

    「診療も町づくりも、ニーズがあれば応えたい」

    鹿児島県の最南端に位置し、約5400人が暮らす隆起珊瑚礁の島、与論島。現地の言葉で、花(パナ)と珊瑚(ウル)を意味する「パナウル診療所」を開設し、往診に24時間対応するなど、30年間離島医療に従事してきた。
    「私がやってきたことは特殊な医療ではありません。離島医療で一番大事なのはプライマリ・ケアのトレーニングです。私の医療を理解してくれるスタッフや私が不在の時に代診してくれる医師に支えられ、安心して毎日、普通の医療を継続することができています」

    卒後、大学病院に勤務したが、「地域に入り込んで仕事がしたい。医師不足で困っている地域で役に立ちたい」という思いが募り、離島医療で著名な鹿児島県下甑島の瀬戸上健二郎医師の指導を仰いだ。

    1985年、鹿児島県徳之島から離島医療をスタート。88年に与論町立診療所に赴任、3年後に診療所の撤退が決まるが、「プライマリ・ケアは長期間、地域に居続けてこそ実践できる」との思いから当地で開業した。

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