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次期改定でオプジーボがさらなる引下げへ【どうなる?診療報酬改定】

登録日: 2017-10-30

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  • 「緊急的対応」として2017年2月から薬価収載時の半額となった、がん免疫療法薬「オプジーボ」の薬価が、2018年度の次期薬価改定でさらに引下げられる可能性が浮上した。

    現行薬価制度における再算定ルールは、①市場拡大再算定、②特例の市場拡大再算定、③用法用量変化再算定、④効能変化再算定―の4つがある。27日の中央社会保険医療協議会の薬価専門部会で厚生労働省が提案したのは、③の用法用量変化再算定の見直しについて。

    用法用量変化再算定は、収載後に主たる効能・効果にかかる用法・用量の変更があった場合に、変更前の1日薬価に合わせる再算定を行うというもの。しかし、オプジーボは主たる効能・効果が「根治切除不能な悪性黒色腫」から「切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌」に変更。主たる効能・効果の変更に伴い、用法・用量は2.25倍に拡大したが、こうしたケースは再算定の対象となっていない。また、④の効能変化再算定における「類似薬がある医薬品」という要件にも該当しない。厚労省の提案は、効能・効果の追加が見込まれる医薬品に対する現行制度の不備を改善することが狙いだ。

    同日の専門部会では、見直しの方向性について概ね了承された。一方で、吉森俊和委員(協会けんぽ)は「どのルールが優先されるのか、またそれぞれのルールはどのタイミングで適用されるのか、運用を示してほしい」と述べ、費用対効果評価による価格調整を含めた薬価改定ルールの全体像の提示を求めた。

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