株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

小児AD/HD治療薬「インチュニブ」などが承認へ 【医薬品第一部会】

登録日: 2017-03-03

最終更新日: 2018-11-27

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第一部会は2日、5成分の新医薬品の承認を了承した。

このうち、「インチュニブ錠1mg、3mg」(一般名:グアンファジン塩酸塩、塩野義製薬)は小児期の注意欠陥多動性障害(AD/HD)に用いる非中枢刺激薬。体重50kg未満の小児では1日1mg、50kg以上の小児では1日2mgより投与を開始し、1週間以上の間隔を空けて1mgずつ体重別の最高用量まで増量。症状により適宜増減する。いずれも1日1回経口投与する。AD/HDの類薬としては中枢刺激薬の「コンサータ」、非中枢刺激薬の「ストラテラ」が承認されており、同剤はこれらと同様、第一選択薬に位置づけられると想定されている。  

部会ではまた、中等度から高度の各種がんの疼痛治療に用いる「ナルラピド錠1mg、2mg、4mg」「ナルサス錠2mg、6mg、12mg、24mg」(一般名:ヒドロモルフォン塩酸塩、第一三共プロファーマ)の承認が了承された。両剤ともにµオピオイド受容体作動薬。ナルラピドは即放錠で、類薬としては「オキノーム」「オプソ」などが既承認。ナルサスは徐放錠で、類薬としては「オキシコンチン」「パシーフ」などが承認されている。

■低亜鉛血症の治療薬が承認へ

部会ではこのほか、ウイルソン病の効能・効果で承認されている「ノベルジンカプセル25mg、50mg」「同錠25mg、50mg」(一般名:酢酸亜鉛水和物、ノーベルファーマ)について、「低亜鉛血症」の適応追加が了承。承認されれば国内初の低亜鉛血症治療薬となる。

関連物件情報

もっと見る

page top