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第3、4波を検証して第5波に備える─診療所が感染症病床の防波堤に[長尾和宏の町医者で行こう!!(123)]

No.5073 (2021年07月17日発行) P.54

長尾和宏 (長尾クリニック院長)

登録日: 2021-07-06

最終更新日: 2021-07-06

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クラスター発生時の補償制度創設を

7月2日現在、当院の発熱外来は連日、患者数が増加し毎日陽性者が出ている。6月後半から2週間は陽性者がゼロであったのに、はや第5波の足音が聞こえてきた。第4波までと違い若者が多いのはデルタ株に置き換わってきているのだろう。感染力が高いデルタ株の重症化率や致死率を早く知りたい。今こそ、第3、4波の医療対応を検証し第5波の最悪のシナリオにも備えておきたい。

現在でも多くの診療所が発熱患者を門前払いしているそうだ。しかし医療従事者へのワクチン接種が済んだ今、自身の感染リスクを懸念する医師は減っているだろう。むしろ院内クラスターの発生やコロナ患者が出入りするという風評被害を恐れているのだろう。筆者は診療所が早期診断と早期治療を行い感染症病床の防波堤になろう、と呼び掛けてきた。そのためには発熱患者を診る診療所を増やさないといけない。政府には院内クラスターが発生した場合の補償制度を至急創設して欲しい。加えてマスコミの過剰な報道の規制もお願いしたい。介護施設も含めてクラスターを悪事のように報じる態度を改めるよう規制して欲しい。もしも日本医師会が発熱対応に積極的でないのであれば、政府が直接各医療機関に要請すべきと考える。あくまで補償制度とセットにして発熱対応に取りくみやすい環境を整えるべきだ。

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