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慢性疾患ケアモデルを用いた日常診療の振り返り(1)─慢性疾患ケアモデルを用いて外来診療を俯瞰する[プライマリ・ケアの理論と実践(97)]

No.5059 (2021年04月10日発行) P.12

櫻井広子 (岩手県済生会岩泉病院)

近藤 猛 (名古屋大学医学部附属病院卒後臨床研修・キャリア形成支援センター/総合診療科)

登録日: 2021-04-08

最終更新日: 2021-04-07

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SUMMARY
慢性疾患ケアモデルを用いて外来診療を多職種で見直すことで,多忙な診療業務の負担を軽減し,患者ケアの質を高めることができるかもしれない。

KEYWORD
慢性疾患ケアモデル(CCM)の目的
慢性疾患ケアモデルは,慢性疾患を持つ患者の日常ケアを,acuteでreactiveなものから,proactive, planned, and population-basedのものに変えていくことを目的にしている。

櫻井広子(岩手県済生会岩泉病院)

PROFILE
秋田大学医学部医学科卒,岩手県立中央病院初期研修後,みちのく総合診療医学センターにて後期研修,2019年家庭医療専門医取得。現在,産休育休を経て岩手県済生会岩泉病院勤務。医局にっぽん代表理事。日本プライマリ・ケア連合学会専門医部会若手医師部門幹事。

POLICY・座右の銘
千里の道も一歩から。とりあえずやってみる

1 セッティング

中山間地域の100床規模の中小病院の内科外来。入院は内科・外科の区別しかなく,外来診療は大学病院からの応援などにより循環器科や整形外科,眼科など各科の診療日を限定的に設けている。

薬剤のオーダリングシステムはあるものの,紙カルテで患者情報を管理している。内科外来は予約制ではなく,1日の担当患者数は幅がある。また,救急患者も並行して対応する必要がある。外来には様々な患者が受診し,その中には糖尿病をはじめとする慢性疾患患者が多く含まれている。

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