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【人】山科 章さん「集中治療も治すだけでなく終末期を考える時代」

No.4737 (2015年02月07日発行) P.13

山科 章 (東京医科大学循環器内科教授)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-03-09

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  • 山科 章さん( Yamashina Akira)

    東京医科大学循環器内科教授

    1952年広島県生まれ。76年広島大卒。ニューヨーク市St. Luke’s-Roosevelt Hospital Center 心臓核医学部門フェロー、聖路加国際病院内科医長などを経て、99年より現職。日本循環器予防学会理事長、日本心臓核医学会理事長などを兼任。

    「集中治療も治すだけでなく終末期を考える時代」

    東京・お台場で2月9~11日に開催される第42回日本集中治療医学会学術集会の学会長を務める。メインテーマは「高めよう集中治療の力、広めよう集中治療の輪」。

    「病院によっては、ICUとCCUの連携が診療面、教育面でスムーズにいっていないところがあります。学術集会を通じて、ICUとCCU、そして、医師と看護師、臨床工学技士、薬剤師などコメディカルとの連携を高め、チーム力アップにつなげたいですね」と語る。

    学術集会では、昨年11月に同学会が日本救急医学会、日本循環器学会と合同でまとめた『救急・集中治療における終末期医療に関するガイドライン~3学会からの提言』に関するプログラムも多数組まれている。

    「患者さんの年齢にかかわらず、原則的に集中治療室では救命・回復のために手を尽くします。それでも終末期と判断された時に延命治療を継続するか、まずは本人の意思、家族の希望を尊重しますが、要介護の高齢者でも急変時に延命措置をするか決めていない人は多い。我々も患者さんに希望を与え、とにかく治すことに力を入れてきましたが、社会やメディアを巻き込み、ある程度元気なうちから死に方を考える時代が来ています」

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