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早期胃癌に対する内視鏡治療後のフォローアップに関して

No.5028 (2020年09月05日発行) P.50

小野敏嗣 (千葉西総合病院消化器内科部長)

八田和久  (東北大学病院消化器内科)

登録日: 2020-09-02

最終更新日: 2020-09-01

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  • 早期胃癌に対する内視鏡治療後のフォローアップに関して,特に非治癒切除となった場合についてeCura systemを含めご教示下さい。
    東北大学病院・八田和久先生にお願いします。

    【質問者】

    小野敏嗣 千葉西総合病院消化器内科部長


    【回答】

    【内視鏡的根治度C-2の場合,特に高齢者ではeCura systemが治療方針決定に有用】

    早期胃癌内視鏡治療後のフォローアップは,根治度によって異なります。最新の「胃癌治療ガイドライン」1),「胃癌に対するESD/EMRガイドライン」2)では根治度評価の呼称が変更となり,「治癒切除」は「内視鏡的根治度A」,「適応拡大治癒切除」は「内視鏡的根治度B」,「非治癒切除」は「内視鏡的根治度C-1」「内視鏡的根治度C-2」に亜分類されました。この分類の詳細についてはガイドラインをご参照頂ければと思います。

    内視鏡的根治度Aでは,6~12カ月ごとの内視鏡でのフォローアップがガイドラインでは推奨されており,主に異時性胃癌を発見することが目的です。内視鏡的根治度Bでは,6~12カ月ごとの内視鏡に加えてCTあるいは腹部超音波でのフォローアップが推奨されています。これは稀ながら転移再発をきたすためです。

    内視鏡的根治度C-1は,分割切除もしくは側方断端のみが治癒切除基準を満たさなかったものです。「再度の内視鏡治療(切除,焼灼)」「外科切除」「経過観察」のいずれかを選択し,経過観察を選択した際には,少なくとも6カ月ごとの内視鏡でのフォローアップが望ましいです。内視鏡的根治度C-2の際には,リンパ節転移リスクが8%程度あることがメタ解析にて報告されており3),ガイドラインでは追加外科切除が標準治療とされています1)2)。ただし,C-2となった因子によってもリンパ節転移リスクは異なり,現在,リンパ節転移リスク評価としてeCura system4)が用いられています。

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