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ポケットの中には…[なかのとおるのええ加減でいきまっせ!(290)]

No.4999 (2020年02月15日発行) P.66

仲野 徹 (大阪大学病理学教授)

登録日: 2020-02-12

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4次元への入り口があるのではないかと思えるくらい、我が家ではいろいろな小物がよく行方不明になる。それらの捜査に費やす時間が馬鹿にならない。

解決策として、「キーファインダー」をアマゾンで購入した。これは便利だ。送信機が1個とビスコくらいの大きさの受信機が6個で3000円以下。鍵やリモコンに取り付けたら、失せ物問題は一気に解決した。
これはこれで一件落着なのだが、冬にスーツとコートを着ると、衣類のポケットが多すぎて、どのポケットに何を入れたかがわからなくなってしまう問題が出来する。

上着の胸に1つ、腰と内側は左右に2つずつ。それから、シガーポケットという名の内側の左下にあるやつ。ほとんど使わないがペンポケットも入れたら計7個。

ズボンにもポケットが左右×前後で計4個、ワイシャツに胸ポケット。さらに、コートにも胸ポケット、左右の腰ポケット、そして内ポケット。総勢16個である。あまりに多過ぎはしないか。そんなにいらんやろ。

なにをどのポケットにというのは、一応決めてある。たとえば、ズボンの右前ポケットにはハンカチ、左前ポケットには万歩計だ。この2つは優秀で、出し入れの回数が少ないので、常に完全対応している。

問題は財布やスマホといった頻繁に使用するものである。それぞれ定位置はスーツの左右内ポケットと決めてある。いや、決めてあるつもりだ。

しかし、まことに不思議なことに、そこに存在しないことが極めて多い。だから、いざというときに、大急ぎでごそごそとあちこちを探すという不細工な状態になる。

使い終わった時、なんとなく急ぎ気味で適当なポケットに入れてしまうから。と、理由はわかっているが、ついそうしてしまう。我ながら不思議なことに、放り込みやすいポケットがその時の状況によって変わるようで、どこに入っているかは様々だ。

それなら、入れやすい腰ポケットを定位置にすればいいようなものだが、それはイヤなのだ。コートは預けたり掛けたりすることが多い。そんな時、うっかり入れっぱなしにしていたら不用心ではないか。スーツの場合は、腰ポケットに入れると、ふくらんでなんとなく不細工な気がする。

こんなしょうもないことで悩んだりしてるのって私だけですかねぇ。はぁ。

なかののつぶやき
「ポケットの数、冬は多すぎますけど、夏は夏で少なすぎませんかね。そう思うと、季節を問わずに小さなポシェットでも持って歩けば便利な気もするんですが、しょっちゅう置き忘れるのが目に見えてますからね。そういえば、毎日愛用しているバックパックもやたらとポケットが多くて、いらないものがいっぱい入ったまま。ポケット問題、悩みはつきませんわ」

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