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肝癌の分子標的薬使用におけるマネジメントについて

No.4979 (2019年09月28日発行) P.58

福西新弥 (大阪医科大学第2内科(消化器内科)准教授)

打田佐和子 (大阪市立大学大学院医学研究科肝胆膵病態内科学講師)

登録日: 2019-09-25

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  • 肝癌の分子標的薬使用におけるマネジメントについてご教示下さい。大阪市立大学・打田佐和子先生にご回答をお願いします。

    【質問者】

    福西新弥 大阪医科大学第2内科(消化器内科)准教授


    【回答】

    【多職種連携によるチーム医療がカギ】

    切除不能肝細胞癌は治療法が限られており,予後がきわめて悪く,アンメット・メディカル・ニーズが高い疾患と言われてきました。2007年にSHARP試験とAsia Pacific試験において予後延長効果が示されたことを受けて2009年5月にソラフェニブが保険承認されて,切除不能肝細胞癌の治療選択肢に分子標的薬が加わりました。さらに,2017年6月にRESORCE試験の結果を受けてレゴラフェニブが,2018年3月にはREFLECT試験の結果をもとにレンバチニブが保険承認され,3つの分子標的薬が臨床現場で使用されるようになりました。今後も複数の分子標的薬および免疫チェックポイント阻害薬の承認が見込まれています。このように切除不能肝細胞癌に対する治療選択肢が増えることにより,多くの患者がその恩恵を受けられるようになりました。

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