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■NEWS 病理検体の未提出で注意喚起、紛失・破棄などで19件─医療機能評価機構

No.4935 (2018年11月24日発行) P.19

登録日: 2018-11-16

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日本医療機能評価機構は15日、採取した検体が紛失や破棄などにより病理検査に提出されなかった事例の報告が相次いでいるとして、医療関係者に注意喚起した。

同機構の「医療安全情報No.144」によると、病理検体の未提出事例は2014年1月~18年9月に19件報告された。未提出の要因は、「紛失」が11件で過半を占め、「破棄」が5件、「他の検査のみ提出」が3件となっている。「紛失」の事例では、手術室での検体の取り扱い手順や病棟での検体の置き場所が決められていなかった。「破棄」の事例の主な背景としては、医師が検体を提出済みと思い込んだり、手術室に検体を保管する容器がなくトレイに入れたまま置き忘れたりしていたことが確認された。

同機構では防止策として、①手術終了時に検体の有無、個数、組織名を確認する、②検体の置き場所を決め、提出手順を作成する―などの取り組みを推奨している。

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