【質問者】
近藤浩史 帝京大学医学部放射線科学講座教授
【仮性動脈瘤径を測るため,ダイナミックCTによる腫瘍の血流評価が重要となる】
AMLは,全腎腫瘍の0.3~3%にみられます。男女比は1:4で女性に多くみられます。多くのAML(91%)の成長はゆっくりですが(0.02cm/年),急速に増大するAML(0.25cm/年)も存在します(9%)。
散発性にみられるAML(80%)と結節性硬化症(TSC)に合併して生じるAML(20%)があり,TSCの50~80%の症例でAMLを合併し,さらに多発する傾向があり,15%の症例では最終的に透析が必要になります。TSC-AMLはより迅速に成長し,合併症を生じやすいと言われています。また,AMLはリンパ脈管筋腫症(lymphangioleiomyomatosis:LAM)の50%に合併し,TSCと合併するTSC-LAMでは100%,散在性に発育するsporadic LAMでは50%にAMLがみられます。
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