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【改題改訂済】→静がんメソッド 消化器癌・頭頸部癌編<改題改訂第2版> 静がんメソッド 消化器癌編 静岡がんセンターから学ぶ最新化学療法&有害事象マネジメント

静がんならではの経験的ポイントを公開

定価:6,156円
(本体5,700円+税)

改訂中です

立ち読み

監修: 安井博史(静岡県立静岡がんセンター副院長/消化器内科部長)
編著: 安井博史(静岡県立静岡がんセンター副院長/消化器内科部長)
編著: 小野澤祐輔(静岡県立静岡がんセンター原発不明科部長)
判型: B5判
頁数: 424頁
装丁: 2色刷
発行日: 2016年02月12日
ISBN: 978-4-7849-5610-4
版数: 第1版
付録: -

本書籍は新版(改題改訂第2版)が発行されております。

患者さんの状態や背景がさまざまで「この治療法を」という“正解”が存在しない癌化学療法。本書は,多数の癌患者さんを診療する静がん(静岡県立静岡がんセンター)での経験則から,治療選択の注意点や有害事象対策のポイントを解説。EBMを根幹としつつ,EBMだけではカバーしきれない,静がんの実臨床から得られた経験的ポイントを惜しげもなく公開。

第1章では各癌腫に対する化学療法,手術,放射線療法などの治療決定の指針「SCC院内ガイドライン」を提示。第2章では重要なレジメンについて個別に解説し,投与量や投与スケジュールなどの基本的事項のみならず,起こりうる有害事象とそのマネジメントについても詳述。

診療科: 内科 消化器内科
    肝胆膵内科
シリーズ: 静がんメソッド

目次

1.SCC院内ガイドライン
2.レジメン・有害事象マネジメント
頭頸部癌
TPF
FP(or 5-FU+CBDCA)± Cmab
Cmab+DTX+CDDP
weekly PTX
weekly PTX+Cmab
DTX
S-1
CDDP+RT
CBDCA+RT
Cmab+RT
食道癌
FP,FP+ RT
5-FU+CDGP
DTX
weekly PTX
胃 癌
S-1+CDDP
SOX
XELOX
XP+Tmab
S-1+CDDP+Tmab
S-1
5-FU+?-LV
MTX+5-FU
weekly PTX
weekly PTX+Ramucirumab
ABI007
CPT-11
biweekly CPT-11+CDDP
adj S-1
胆・膵癌
FOLFIRINOX(膵)
GEM+ABI007(膵)
GEM+Erlotinib(膵)
GEM+CDDP(胆)
Gemcitabine(膵)
S-1(胆・膵)
S-1+RT(膵)
adj GEM(膵)
adj S-1(胆・膵)
大腸癌
FOLFOXIRI
FOLFOXIRI+Bmab
FOLFOX
FOLFOX+Bmab
FOLFOX+Cmab/Pmab
FOLFIRI
FOLFIRI+Bmab
FOLFIRI+Cmab/Pmab
XELOX
XELOX+Bmab
SOX+Bmab
S-1
Capecitabine
Capecitabine+Bmab
CPT-11
CPT-11+Cmab
IRIS
Cmab/Pmab
Trifluridine
Regorafenib
adj Capecitabine
adj UFT/LV
5-FU+LV,adj 5-FU+LV
5-FU+LV+Bmab
adj FOLFOX
adj XELOX

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序文

近年の消化器癌の化学療法は新規薬剤の登場,特に抗VEGF抗体や抗EGFR抗体といった分子標的薬の登場により有効な化学療法の種類や治療レジメンが増え,治療効果は確実に延長しています。一方,化学療法のマイナス面である副作用においては,分子標的薬特有の皮膚障害(皮疹,手足皮膚症候群など),循環器障害(血栓,血圧上昇など),あるいは眼障害(流涙など)といった,処方医のみではマネジメントが困難なものも多く認めるようになってきています。副作用マネジメントは,患者さんのQOL向上のみならず,化学療法の効果を最大限発揮できるようにするための重要な要素です。副作用マネジメントといっても特別なことをする必要はなく,使用するレジメンごとに注意が必要な副作用の種類や発現頻度,発症時期を念頭に予防策を立てること,患者さんごとの副作用パターンを見きわめて対策を講じることの2点が基本です。治療レジメンについても,各癌腫のガイドラインなどで推奨されている標準治療を基本にしつつ,患者さんの病態,全身状態ならびに治療目的,仕事環境,家庭環境など様々な情報を加味して,最善のものを選択していきますが,容易に決められずに迷うことは多々あります。そういったEBMでは答えが見つけ出せないときにプラスアルファとして役に立つのは,やはり実際の臨床現場から得られる経験値,いわゆる「治療のコツ」だと思います。
我々静岡がんセンターの消化器内科,原発不明科は,頭頸部癌,食道癌,胃癌,胆道癌,膵癌,大腸癌,原発不明癌,GIST(消化管間質腫瘍),と多岐にわたる癌腫の化学療法のマネジメントならびに緩和治療を含めた支持療法を行っています。また,放射線併用療法や術前・術後補助化学療法といった周術期治療を含め,上記の癌腫に関わる化学療法のすべてを主担当として責任を持って治療する姿勢を継続し,数多くの治療を行ってきた実績があります。また,支持療法において当院は多職種チーム医療を早くから取り入れ実践してきています。本書はこうした経験値を基にスタッフ一同で作成しました。これらのポイントが,我々と同じく癌治療に熱意を持ち,最善の治療を提供したいと日々努力されておられる皆様の臨床現場において少しでも参考になれば幸いです。

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静岡県立静岡がんセンター 副院長兼消化器内科部長€
安井博史
静岡県立静岡がんセンター 原発不明科部長€
小野澤祐輔


€
静がんメソッドシリーズの監修にあたって€

€ 現在の化学療法の多くは,EBMに基づき,各癌腫ごとにガイドラインが整備されてきました。しかし,実臨床においてはいわゆる「標準治療」が適応され,何も悩まずに治療できる患者さんの割合は決して多くないのが現状です。患者さんの病態,全身状態ならびに治療目的,仕事環境,家庭環境など様々な情報に,医師の経験を加味して治療法を選択するわけですが,「この治療法」という正解があることは少なく,患者さんの状態も臨床試験のように一定というわけにはいかないため,多かれ少なかれ迷いながら治療をされているのが実情だと思います。当院へのセカンドオピニオンにおいても,高齢や腎機能低下,心機能低下といった合併症を持つ患者さんへの治療といった様々なパターンの治療選択の悩みが多く見受けられます。また,他院の先生からは「セカンドオピニオンという堅苦しい形ではなくてもいいので,治療のポイントやアドバイスがもらえれば助かる」との意見もたびたび聞かれます。我々のようながん専門病院は必然的に多くの患者さんを治療するわけですが,標準治療外の患者さんの治療において悩む点は同じです。ただ,我々は様々な患者さんの治療経験の積み重ねにより,治療選択における注意点や有害事象対策におけるポイントをいくつか持っています。当然,EBMが医療の根幹であり,まずはEBMをしっかり理解し治療することが必要ですが,EBMにはない,経験から得られるポイントが実臨床で悩んだときの大きな支えになります。この本は一般的なガイドラインとは違い,当院が実臨床として培ってきた経験的ポイントを公開することを目的として作成しています。そのため,EBMのあるもの,ないものすべてが記載されていることを十分認識した上でご活用頂ければ幸いです。患者さんの視点に立ち,すべての患者さんの希望に添った最善の治療(必ずしも化学療法のみではなく,緩和治療も含めた治療)を行うための参考になれば幸いです。€
最後に,多忙な中,この本を出版するにあたり御執筆頂いた静岡県立静岡がんセンターの各科の先生方に深謝申し上げます。
€
€
静岡県立静岡がんセンター副院長兼消化器内科部長€
安井博史

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