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超音波内視鏡下胆囊ドレナージ(EUS-GBD)における症例選択や周術期・術後マネジメントについて

登録日: 2025.05.11 最終更新日: 2025.09.20

大西幸作 (大阪労災病院消化器内科) 奥薗 徹 (仙台厚生病院消化器内科主任部長)

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超音波内視鏡下胆囊ドレナージ(endoscopic ultrasound-guided gallbladder drainage:EUS-GBD)における症例選択や周術期・術後マネジメントなどについてご教示下さい。
仙台厚生病院・奥薗 徹先生にご解説をお願いします。

【質問者】
大西幸作 大阪労災病院消化器内科


【回答】

【有用な治療法であるが注意点が多いので,導入は慎重にして頂きたい】

EUS-GBDは「急性胆管炎・胆囊炎診療ガイドライン2018(第3版)」(Tokyo Guidelines 2018)では特殊なドレナージとされており,専用機器もないことや有害事象が一定の割合であることから一般的には行われていません。あくまでも試験的に行われている治療ということで,以下に解説します。

適応症例は現状では,今後,胆囊摘出を予定しない急性胆囊炎です。緊急胆囊摘出術の適応にならない場合でドレナージが必要な際には,従来は経皮経肝胆囊ドレナージが選択されていました。入院期間が長いこと,痛みが強く,皮膚からチューブが出た状態になることや,チューブを抜去した後の再発率の高さの問題がありました。その代替手段として,経十二指腸乳頭的に内視鏡的胆囊ドレナージも行われていますが,成功率が80%を超えないことや急性膵炎のリスクもあることなど課題があります。


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