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直腸癌術後骨盤内再発の重粒子線治療が先進医療に

No.4908 (2018年05月19日発行) P.19

登録日: 2018-05-11

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厚生労働省の先進医療会議は10日、量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所病院から申請された、直腸癌術後骨盤内再発を適応症とした重粒子線治療を先進医療とすることを認めた。6月から先進医療として実施される予定。

先進医療とは、将来的な保険導入の評価を行うために保険診療との併用を認める制度。今回の先進医療にかかる費用は314万円で全額患者負担。

同治療の臨床研究では、3年生存率72%、5年生存率53%、生存期間中央値69月(7~131月)という結果が出ている。臨床研究はほぼ単施設で行われたが、先進医療では多施設で実施し、その再現性を確認する。主要評価項目は3年生存率、副次的評価項目は局所制御率、無増悪生存期間、有害事象、費用対効果とする。予定試験期間は5年間。予定症例数は32例。協力医療機関は放医研、群馬大、兵庫県立粒子線医療センター、九州国際重粒子線がん治療センター、神奈川県立がんセンター。

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