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アステラス製薬:2017年度国内市場売上高15.3%減、後発品発売など影響[新薬開発・販売 FRONTLINE]

No.4907 (2018年05月12日発行) P.15

登録日: 2018-05-11

最終更新日: 2018-05-11

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アステラス製薬は4月26日、2017年度(2018年3月期)決算を発表した。日本市場での売上高は3834億円で前年度比15.3%減となった。アステラスは、2017年4月に長期収載品16製品(ガスター、セファメジンαなど)をLTLファーマに譲渡。同年6月には高血圧治療薬ミカルディスの後発医薬品が発売されており、これらが大きく影響した。

日本市場での新製品・主要製品の状況を見ると、消炎鎮痛薬セレコックス、成人気管支喘息治療薬シムビコート、2型糖尿病治療薬スーグラ、成人関節リウマチ治療薬シムジアなどが継続的に成長。新製品の高コレステロール血症治療薬レパーサ、便秘型過敏性腸症候群治療薬リンゼスの市場への浸透も進んでいる。

一方、グローバルの売上高は1兆3003億円。主力製品の前立腺がん治療薬XTANDI/イクスタンジ、過活動膀胱(OAB)治療薬ベタニス/ミラベトリック/ベットミガの売上がすべての地域で伸びたものの、日本での後発品の影響などにより前年度比0.9%減となった。

2018年度の売上高についてアステラスは、XTANDI/イクスタンジやOABフランチャイズの継続成長の一方で、日本での薬価改定や後発品の影響が見込まれるため、グローバルで1.7%減、日本市場で4.7%減と予測している。

アステラス製薬の2017年度地域別売上高(増減率)
①日本:4212億円(12.4%減)、うち国内市場売上高3834億円(15.3%減) ②米国:39億900万ドル(2.7%増) ③EMEA:26億5100万ユーロ(4.8%減) ④アジア・オセアニア:1020億円(16.3%増)

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