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【コラム】PCOSの多孔術[特集:今、話題になっていること─婦人科編]

No.4906 (2018年05月05日発行) P.39

福井淳史 (兵庫医科大学産科婦人科学講座講師)

福原理恵 (弘前大学医学部産科婦人科学教室講師)

柴原浩章 (兵庫医科大学産科婦人科学講座主任教授)

登録日: 2018-05-04

最終更新日: 2018-04-27

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1 過去のPCOSの多孔術

多囊胞性卵巣症候群(polycystic ovarian syndrome:PCOS)は,第一選択薬であるクエン酸クロミフェンが無効であることも少なくなく,ゴナドトロピン療法を行うと卵巣過剰刺激症候群を起こすことがあるなど,薬物療法には苦慮することが少なくない。PCOSに対する多孔術は,自然排卵周期の回復とその後の自然妊娠が期待できる外科的治療法である。

1935年,PCOSに対する開腹手術による楔状切除術の有効性が報告され1),その後80年代になって腹腔鏡下焼灼術が行われるようになった2)

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