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IgG4関連疾患の治療【有症状の場合は全例治療】

No.4904 (2018年04月21日発行) P.53

井田弘明 (久留米大学医学部呼吸器・神経・膠原病内科教授)

土橋浩章 (香川大学医学部内科学講座血液・免疫・ 呼吸器内科学准教授)

登録日: 2018-04-21

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  • IgG4関連疾患を経験することが増えていますが,単一臓器罹患の場合など,どこまで治療すべきか悩むことが多いと思います。IgG4関連疾患の治療について香川大学・土橋浩章先生のご教示をお願いします。

    【質問者】

    井田弘明 久留米大学医学部呼吸器・神経・膠原病内科教授


    【回答】

    最近,IgG4関連疾患を経験することが増えてきました。特に単一臓器罹患の場合など,どこまで治療すべきか悩むことが多いと思います。留意すべき点は主に,①単一臓器病変であるか否かを様々な診断モダリティーで正確に把握する,②単一臓器病変の種類によっては治療介入が必要となることを認識する,の2つです。

    IgG4関連疾患は全身の様々な臓器に腫瘤を中心とした病変をきたし,20~30%の症例は単一臓器の罹患であるとされています1)2)。IgG4関連疾患におけるステロイド治療の効果は明らかですが,中には自然軽快する症例もあり,無治療で経過観察される場合も存在します。

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