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十二指腸腫瘍の診断アルゴリズム【不要な生検は避け,高異型度腺腫~腺癌を白色光内視鏡観察やNBI拡大観察によって見きわめる】

No.4904 (2018年04月21日発行) P.52

小原勝敏 (福島県立医科大学消化器内視鏡先端医療支援講座教授)

布袋屋 修 (虎の門病院消化器内科主任部長)

登録日: 2018-04-23

最終更新日: 2018-04-16

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  • 内視鏡機器の進歩や治療手技の向上にもかかわらず,表在性十二指腸上皮性腫瘍(乳頭部腫瘍を除く)の質的診断や治療方針は,いまだに確立されていません。十二指腸腫瘍の診断アルゴリズム,特に白色光観察やNBI(narrow band imaging)拡大観察のポイントや生検の意義,さらに腫瘍に応じた安全な治療手技の選択法などについて,虎の門病院・布袋屋 修先生にご回答をお願いします。

    【質問者】

    小原勝敏 福島県立医科大学消化器内視鏡先端医療支援講座教授


    【回答】

    表在性非乳頭部十二指腸上皮性腫瘍の疾患頻度は低く,その内視鏡診断や治療戦略はいまだに確立されていません。しかし,内視鏡切除の適応は他臓器と同様にリンパ節転移を有さない高異型度腺腫~粘膜内癌が適応と考えられており1),侵襲度の高い外科切除〔膵頭十二指腸合併切除(pancreaticoduodenectomy:PD)〕を回避できる可能性がある病変に対し,内視鏡的粘膜切除術(endoscopic mucosal resection:EMR)や内視鏡的粘膜下層剝離術(endoscopic submucosal dissection:ESD)による診断的切除を行う意義は非常に大きいものと思われます。

    治療適応の判断には,術前診断が重要ですが,十二指腸生検は正診率が低い2)ばかりか線維化によって治療困難の要因となるため,不要な生検は極力避け,治療対象病変すなわち高異型度腺腫~腺癌を白色光内視鏡観察やNBI拡大観察によって見きわめることが重要です。

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