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悪性黒色腫(メラノーマ)に対する免疫チェックポイント阻害薬の使いわけ【一次治療としてニボルマブ,ペムブロリズマブ,二次治療としてイピリムマブを使用】

No.4899 (2018年03月17日発行) P.54

神人正寿 (和歌山県立医科大学皮膚科学教授)

大塚篤司 (京都大学大学院皮膚科学講座皮膚科学)

登録日: 2018-03-14

最終更新日: 2018-03-13

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  • この数年で悪性黒色腫(メラノーマ)に対する治療の選択肢が劇的に増えるとともに,とても複雑化しているように思います。
    特にイピリムマブ,ニボルマブ,ペムブロリズマブの3つの免疫チェックポイント阻害薬について,専門家はどのように使いわけているのでしょうか。最新の治療戦略について京都大学・大塚篤司先生のご教示をお願いします。

    【質問者】

    神人正寿 和歌山県立医科大学皮膚科学教授



    【回答】

    メラノーマの薬物治療はここ数年で大きく変化しました。奏効率10%程度のダカルバジンが唯一の選択肢であった暗黒の時代は終わり,メラノーマは免疫療法のフロントラインとして注目を集めています。その中心にあるのが,イピリムマブ(抗CTLA-4抗体),ニボルマブ,ペムブロリズマブ(抗PD-1抗体)といった免疫チェックポイント阻害薬です1)。免疫チェックポイント分子とは,T細胞活性化を抑制するシグナルに関連する分子であり,その阻害薬を免疫チェックポイント阻害薬と言います。

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