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【他科への手紙】緩和ケア科→外科

No.4897 (2018年03月03日発行) P.47

西 智弘 (川崎市立井田病院かわさき総合ケアセンター医長)

登録日: 2018-02-28

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  • 外科の先生方には、いつも大変お世話になっております。がんの患者の診療について、「いったい、いつ頃緩和ケア科を紹介すればいいんだ」「早めに緩和ケアを受けさせてほしい、と言いながら緩和ケア外来の予約が中々取れないのはどういうことだ」などのお叱りの声を多数頂いております。当方の不徳の致すところであり、先生方にご迷惑をおかけしております点は誠に申し訳ございません。

    昨今話題となっております「早期からの緩和ケア」の考えにおいては、進行・再発がんと診断されましてから1~2カ月以内に専門的緩和ケアの介入が入ることが重要と考えられておりまして、理想的にはそれくらいの時期にご紹介頂くことがよいと考えております。しかし一方で、あまり早すぎる時期の紹介も医療資源の有効活用といった点から問題があるのではないかという意見や、癌種によって進行の早いものも遅いものもあることから、それらによって紹介時期を分けてもいいのではないかという意見があるのも事実です。

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