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横倉日医会長の世界医師会長就任祝賀会が開催【安倍首相など1000人が参加】

No.4896 (2018年02月24日発行) P.14

登録日: 2018-02-19

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日本医師会は16日、横倉義武会長の世界医師会会長就任祝賀会を帝国ホテルで開催した。安倍晋三首相や医療関係者など、約1000人が集まった。 横倉会長は昨年10月、世界医師会シカゴ総会において、第68代世界医師会長に就任した。任期は1年。日本医師会からは、武見太郎元会長(1975年)、坪井栄孝元会長(2000年)に次いで3人目の就任となる。

■横倉会長「健康寿命を伸ばす社会づくりに努めたい」

祝賀会で横倉会長は、昨年の日本の高齢化率が27%であることに触れ、「長生きできる社会となり、新たな医療をどう提供するか、ここ数年、大変な議論をしてきた」と指摘。団塊世代がすべて75歳以上となる2025年を見据えた第7次医療計画や第7期介護保険事業計画、地域包括ケアといった医療・介護政策について「いよいよ4月から始まる。日本が明るい長寿社会をつくりあげたら、長生きはいいことだとすべての国が思う。そのためにも、健康寿命を伸ばすような社会づくりをするよう努めたい」と意欲を表明し、「世界の人々の健康を守るために頑張っていきたい」と強調して挨拶を締めくくった。

■安倍首相「横倉先生は難しい挑戦をしている」

安倍首相は、横倉会長との付き合いについて「私が自民党の社会部会長(1999年)、いわゆる厚生族の端っこにいた時以来」と20年近いことを振り返った上で、現在の関係については「時に厳しいご意見を賜り、特に年末には緊張関係になる」と述べ、会場の笑いを誘った。さらに横倉会長の功績について「医療をしっかり改革しながら質を保ち、いかに国民の負担を増やさないか、という難しい挑戦をしている」と述べたほか、「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(すべての人が経済的な困難を伴うことなく保健医療サービスを享受すること)で世界を引っ張り、(2016年の)伊勢志摩サミットの主要な議題の1つにもなった。横倉先生は世界医師会長になるべくしてなった」とたたえた。

「世界の人々の健康を守るために頑張っていきたい」と挨拶する横倉会長

与党幹部と医療団体幹部が壇上に上がり鏡割り

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