株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

医療機器コネクタの新規格導入[医療安全情報UpDate]

No.4894 (2018年02月10日発行) P.16

登録日: 2018-02-08

最終更新日: 2018-02-08

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
    • 1
    • 2
  • next
  • 医療機器の誤接続により経腸栄養剤を血管内に誤注入してしまうといった事故を防ぐため、国際標準化機構(ISO)と国際電気標準会議(IEC)は、医療機器のコネクタの新たな国際規格の制定を進めている。新規格では、医療機器の接続に使用される小口径コネクタ(内部の直径が8.5mm以下)を①呼吸器システムおよび気体移送、②経腸栄養、③泌尿器、④神経麻酔(脊椎麻酔、硬膜外麻酔および神経ブロック)、⑤四肢のカフ拡張、⑥皮下注射および血管系等―の6つの製品分野(表1)に分類し、異なる分野間での相互接続が不可能な(非嵌合)形状とする。
    ■変換コネクタは「原則として使用しない」
    今後上市される新規格製品は、既存規格製品とは相互接続ができなくなる。両規格を接続する「変換コネクタ」も流通しているが、厚生労働省は誤接続による事故防止の観点から、医療機関や介護施設等に対し、原則として使用しないよう呼び掛けている。ただし、「皮下注射および血管系等」分野の製品は、新規格と既存規格の間で非嵌合が発生しない。厚労省は今後、分野ごとに製品の切替え期間などを周知する方針だ。
    なお、神経麻酔分野の製品(表2)については、厚労省がこのほど、既存規格の出荷期間を「2020年2月末まで」と決定した。変換コネクタについては「原則として使用しない」と改めて注意喚起する一方で、医療機関から要請があった場合に限り、メーカーが必要最小限量を提供することは差し支えないとした。

    残り6文字あります

    会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する

    • 1
    • 2
  • next
  • 関連記事・論文

    もっと見る

    関連書籍

    関連物件情報

    もっと見る

    page top