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小児慢性特定疾病にリポタンパク糸球体症など34疾病を追加、4月から助成開始【厚生労働省】

No.4893 (2018年02月03日発行) P.10

登録日: 2018-01-25

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社会保障審議会児童部会は24日、児童福祉法に基づく医療費助成や自立支援などの対象となる「小児慢性特定疾病」に、リポタンパク糸球体症など34疾病(下掲)を追加することを了承した。厚生労働省は3月中に正式に告示し、4月から助成を開始する方針。

小児慢性特定疾病は、小児の難病のうち①慢性に経過する、②生命を長期にわたって脅かす、③症状や治療が長期にわたり生活の質を低下させる、④長期にわたって高額な医療費の負担が続く―の4要件を満たす疾病で、現在722疾病が指定されている。

同部会の専門委員会は昨年10月以降、厚労省研究班や日本小児科学会などから要望のあった36疾病について審査し、35疾病が要件を満たすと判断した。35疾病のうち34疾病は新規追加し、残りの1疾病(先天性大脳白質形成不全症)は既存の類似疾病である「ペリツェウス・メルツバッヘル病」と統合した上で、告示病名を「先天性大脳白質形成不全症」に変更する。

■4月から新規追加される疾病(【 】は疾患群名)

【慢性腎疾患】フィブロネクチン腎症/リポタンパク糸球体症

【慢性心疾患】乳児特発性僧帽弁腱索断裂

【神経・筋疾患】ATR-X症候群/痙攣重積型(二相性)急性脳症/自己免疫介在性脳炎・脳症/スタージ・ウェーバー症候群/脆弱X症候群、先天性グリコシルホスファチジルイノシトール(GPI)欠損症/その他筋ジストロフィー/脳クレアチン欠乏症候群

【慢性消化器疾患】カウデン症候群/自己免疫性膵炎/若年性ポリポーシス/ポイツ・ジェガース症候群

【染色体又は遺伝子に変化を伴う症候群】VATER症候群/アントレー・ビクスラー症候群/コフィン・シリス症候群/シンプソン・ゴラビ・ベーメル症候群/スミス・レムリ・オピッツ症候群/ファイファー症候群/メビウス症候群/モワット・ウィルソン症候群、ヤング・シンプソン症候群

【皮膚疾患】肥厚性皮膚骨膜症/無汗性外胚葉形成不全

【骨系統疾患】胸郭不全症候群/骨硬化性疾患/進行性骨化性線維異形成症

【脈管系疾患】青色ゴムまり様母斑症候群/巨大静脈奇形/巨大動静脈奇形/クリッペル・トレノネー・ウェーバー症候群/原発性リンパ浮腫

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