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「えべっさん」の招福娘[なかのとおるのええ加減でいきまっせ!(183)]

No.4890 (2018年01月13日発行) P.66

仲野 徹 (大阪大学病理学教授)

登録日: 2018-01-10

最終更新日: 2018-01-09

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  • 大阪では、年が明けるとすぐに「えべっさん」、えびす祭だ。7月の天神祭で知られる学問の神様・大阪天満宮の「天満天神えびす祭」は戦後長らく途絶えていたのだが、平成19年から復興され賑わっている。

    えべっさんでは、福笹を授けるなどの御奉仕をする福娘が名物だ。天満えびすでは「招福娘」と呼ばれていて、公募の上、書類選考で20名が選ばれる。学問の神様らしく、応募は大学生・大学院生に限定。

    いろいろな公式行事に参加する代表4名が、さらに面接で絞られる。その選考会に審査員として出席させてもらった。20人ほどのおっちゃんたちが法被を着て審査するのだが、なかなかおもしろかった。

    持ち時間2分で、なんでもあり、というルールである。スピーチあり、歌あり、いろんなパフォーマンスあり、それぞれが緊張しながらも、精一杯こなすのがほほえましい。10倍以上の競争率を勝ち抜いてきただけあって、皆さん、なかなかのもんである。審査基準は特になくて、それぞれのおっちゃんが気に入った子に投票するだけ。

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