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歩行中の発作性呼吸困難を訴える76歳男性[キーフレーズで読み解く 外来診断学(165)]

No.4889 (2018年01月06日発行) P.1

生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

近藤 健 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

上原孝紀 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

野田和敬 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

塚本知子 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

登録日: 2018-01-09

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  • 以前より軽度の労作時呼吸困難を自覚していたが,6カ月前より歩行が20分に至ると急激に呼吸困難が増悪し,立ち止まって5分ほどで改善する発作を月に5回ほど繰り返すようになった。胸痛や冷汗はない。胸部X線と呼吸機能検査より肺気腫と診断され,テオドール®,スピリーバ®,セレベント®を開始したが改善しないため,当科外来を受診した。

    前医での心エコー,発作時12誘導心電図(図1),ホルター心電図では有意な所見を認めていない。既往歴,家族歴に特記事項なく,喫煙歴は20本/日×50年間。

    身体診察では,体温36.2℃,血圧136/72 mmHg,脈拍67回/分,呼吸数12回/分,心音,呼吸音に異常を認めない。発作時のSpO2は98%。

        

    研修医の診断:肺気腫

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